大分遅くなりました。

すみません。サークルサウンズでのスタジオライブは無事終了しました。
当日来て頂いた方々、手伝ってくれたこっちゃん、演奏してくれた三輪二郎さんとバイオリンのかやるた、そして場所を提供してくれたサークルサンズのマスター。本当にありがとうございました。
実は生中継をやると決めたのは10日前くらいでして、まず本当にそんな事が出来るのか?というところからのスタートでした。たまたまニコニコ動画で生放送やってたなと思い出し、調べたら案外簡単に出来るみたいだってわかり、そのまま勢いでやってしまいました。実際はそんなに簡単ではなかったんですけどね〜。
放送すること自体は確かに難しくないのですが、まず音がどのように配信されるのかが心配でした。いくら生中継といっても、音楽が伝わらなければ意味がないです。それで何度か生放送のリハーサルを行いました。これは必然的に公開リハーサルですね。それでやってみたらテストそっちのけ、案外楽しかったんです。その場でリアルタイムにコメントが付くっていうのが面白いですね。質問するとすぐにコメントで答えが帰ってくるというのが新鮮でした。普通のライブをやってもなかなかその場で感想が聞けるという事はないですからね。それでたまたま見て頂いた皆さんに音についての感想を伺い、試行錯誤を重ねて何とかこれで大丈夫だろうってレベルまで音質をあげる事が出来ました。
そしてその後は内装をどうしようか、という事を考えました。サンレインでインストアをやった時はその場が既にレコード屋で、始めから雰囲気があって特に悩まなかったのですが、サークルサウンズは僕らの普段の練習場所であり、普段はライブを行うような場所ではないのです。もちろんそのままの雰囲気で十分楽しい感覚は伝わるのではないかとも思いましたが、やっぱりこの日の特別感みたいなものを出して行きたいと考え、ちょっと内装に手を加えました。照明に付いていたカラーセロファン、ステージ後ろの「いなかやろう スタジオライブ」という文字がそれです。始まってみたらカラーセロファンは思ったほど色彩感を出していなかったし、後ろの文字はライブ中にバンバン落っこちてましたけど、やっぱりやって良かったです。ほんのちょっとかもしれませんが、僕らが手を加えて作り出した空間で僕らが作り出した曲を演奏するというのは、何よりも自分達の気持ちが上がりますね。終始楽しく演奏出来ました。演奏面では反省する点が多いけれど、今回の試みはやってよかったです。見切り発車で、色んな人に迷惑を掛けてしまったけれど、サンレインでは出せない特別なライブが出来たのではないでしょうか。サンレインももちろん大好きな場所ですが、今回はより僕らの内面世界を表現したライブが出来たと思います。ついでにネット生中継までやれましたしね。
思うに、ここ数年で普段の生活と音楽というものの距離が以前よりも曖昧になって来ている気がします。僕自身がそうです。数年前までは音楽を聴く為にCDを買うのは辺り前で、実際の演奏を見るにはライブハウスに行く以外にほとんど方法はありませんでした。でも今は違うのですね。CDはレンタルを通りこしてネットでデータという形で買えますし、実際の演奏もネット上の動画で見る事が出来ます。気持ちは複雑ですが、良くも悪くも時代がそのように流れているのですかね。音源はやっぱりジャケットも含めてCDで聞いて欲しいし、ネットの劣化した画像・音質よりは目の前で実際に演奏を見て欲しいと思っています。でも大きな流れに逆らっても仕方ないし、実際にそいういったネットを利用したサービスって便利なんですよね。僕も利用する事ありますし。だから僕らも多少はその流れに乗ります。でも根底は変わりません。ネットでの中継だって伝わる物は伝わると思います。もちろん最終的にはCDで聞いて欲しいし、ライブを見て欲しい。でもその導入ってことでネットで僕らを知って貰う事は確かに嬉しい事ですよね。そんなわけで今回生放送なんぞやってみました。これかなり僕の主観ですので、他のメンバーはまた違う事を考えているかもしれませんが、どんな形であれいなかやろうの根底は変わらない、という部分は共通していると思っています。
というわけで、状況が許せばまたサークルサウンズでこのイベントをやりたいと思っています。アコースティックのマンスリー企画自体はサンレインで行うことが出来なくなったという事で、毎月開催は出来なくなるかもしれませんが、不定期でも何でも続けて行こうと考えています。という事で皆さん応援宜しくお願いします。
あと、遅ればせながら僕も昨日竜ちゃん(本名:鈴木竜一郎 素晴らしい日々のジャケット撮影)の個展に行って来ました。タイミング悪く本人には会えなかったけれど、良い空間でした。写真の専門的な事はわからないけれど、彼の写真に写っている物や人は生き生きしていると感じます。それって撮っている人が竜ちゃんだからなんですよね。僕らの時もそうでしたが、写真ってやっぱり緊張します。それが彼にかかるといつの間にか自然な雰囲気が出来上がっていて、気が付いたらそのままの状態が写真として記録されているんです。それって彼の魅力ですよね。素晴らしい日々は音源もそうですが、彼の写真抜きには語れない作品です。個展にはそういった素晴らしい作品が飾られていました。奥のほうにスナップ写真も展示されていて、それがまた良いのです。彼が撮った写真だけでなく、彼のカメラを使って他の人が撮影した竜ちゃん自信の写真も飾られていました。被写体としても魅力的。素晴らしいですね〜。
そんなわけで僕らの周りは良い人ばかりです。ありがたい。自分達も頑張らねばと思います。
ではでは中田でした。