10月25日について

土岐です。
マンスリー企画で、サンレインレコードの代わりの場所を探していましたが、日程が近々だったので、見つからず、マスターのお言葉に甘えて、いつも利用しているスタジオ「サークルサウンズ」で行う事にしました。
サークルサウンズを利用して早5年くらいなんですが、ほとんどの曲がこのスタジオで生まれています。アルバムの録音も全てここで行われました。このスタジオを利用したばかりの時はほとんどケンカばかりしていた記憶があります。でも仲直りし、続けられたのはこのスタジオだったからだと思います。
一度だけ予約出来ずに違う場所で練習した時、僕は居心地が悪く不機嫌で、もう来たくないって思いました(その時は大雨でバイクで行ってずぶ濡れだったからというのもありそうだけど)。

今回のライブは様々な催し物も考えています。なんで投げ銭とか、そういうのにこだわり始めてるかという理由を書きます。
ここから書く事は全部僕の主観で、現状を調べて書いた訳じゃないです。僕が感じている事は大体の人が感じているだろうと、勝手に思っているんで。(年齢とか生きてる場所とか色々あるんだろうけど)
今いろんな人が実生活においていろんなコミュニティーを作り(反動でネットでは大きなコミュニティーを作っているけど)、小さく楽しんでいるんだと思います。核家族的な。それがさみしいとかそういうのでは無く、その小さい物を大切にして暮らしているんだと思います。(蛇足だが、メディアが多すぎる。知りたい情報を探すのには便利だが、知らなくていい情報というのが基本的に入らない。実は大切なのに。)
そんな中、音楽というもの接し方が色々変わってきている時代になっています。CDを買わなくなりました。ライブにもあんまり行かなくなりました。その原因の一つとして、いろんな人がいろんな形で音源を発表したり(ネットとかね)、色々なライブしたり(フェスイベント多いとか)、ライブハウスがいっぱいできたり。それだけでお腹いっぱいになっちゃう。(ほんとは満たされていないんだぜ)
ネットには情報が溢れ、お店の試聴機は毎週のように入れ替わり、毎晩ライブハウスでは音楽が流れ、時間の流れがもう1秒、1秒毎になっているんです。一日経ったら、全ては過去のストックに入って、発掘作業をする必要があります。
そう感じるから、僕はどうやって、音楽に接して行けばいいんだろうって思っています。やはり「いなかやろう」という音楽を、聞きたい、会いたいって思っている人っていると思っています。
で、今、音楽を届ける、ということに対して、色んなアイディアがわいてきています。
その一つにマンスリーイベントで投げ銭ていうスタイルでした。お金がなくても、毎月、フラッと来て楽しむ、という。規模としては小さいですが、続けて行くということがそれを太くしていくことだと思ったからです。大きな花火が上がり続けているから、僕は小さな家族で楽しむような花火を、夜空ではなく、足下に照らしたいと思ったんです。あくまでアイディアの一つだけど。


花火もあげるよー。11月3日に。どこまで高くあがる花火かわかんないけど、僕らは花火をあげるよ。小さな花火も灯すよ。10月25日に。小さな花火をたくさんの人達に見てもらえるような、面白いこと考えているよ。時間がないけど、急ピッチですすめているよ。
10月25日、面白いから予定をあけておいてください。感謝する人がたくさんいるよ。僕らは常にそれを忘れてはいけない。そして、音楽という、衣食住とは別次元で必要なことについて、僕らはそれを真剣に考え、大切にしなければいけない。


最後にサークルサウンズまでの行き方を。
自由が丘南口を出て、右→ampmのあるT字路にぶつかったら左(右には踏切があります)→最初の信号で右(左手には電車。歩いて行くと右手に自転車置き場やトレインチ自由が丘が見えます。)
→T字路を左(右手にふみきりが見えます。)→直進して十字路(スリーエフがあります)を右→50Mほど歩いた所の地下1階です。(1Fはフランス料理屋さんがあります)
待ってますー!


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追記します。
前野健太さんが出演している映画、ライブテープを見てきた。東京国際映画祭にて上映されたのだ。すごいね。
映画はとても素晴らしかった。内容は書かないけど、74分間ノーカットワンカメの映画です。
その映画にうつる正月の街、人々、前野さんの歌、それを通して松江監督が映し出したかったもの、そして結果的に滲み出てきたもの、わかるとかわからないとかそういう映画ではなく、『ただそこにある』というメッセージみたいなのを感じた。
そしてそれが何なのかはわからなかったけど、僕は生きることに覚悟をしていこうと思った。22日も公開されるみたい。もしくは年末に公開されるほう、どちらでもいいので、見てみて下さい。
帰りがけ偶然前野さんにあったけど、良い顔してたなぁ。